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 ■HOME > ニュースな欠陥マンション(事例紹介) >札幌市耐震偽装マンション

ニュースな欠陥マンション

札幌市耐震偽装マンション
札幌の2級建築士33棟の偽装認める
札幌市、5棟で確認

2006年03月07日13時21分
札幌市内の2級建築士が手がけた建物の構造計算が偽装されていた疑いが浮上した問題で、同市は7日、この建築士が市内のマンションなど33棟について偽装を認め、このうち5棟で同市が偽装を確認したと発表した。強度が0.5を下回るような大幅な強度不足ですぐに退去が必要な建物はないといい、同市は入居者にも知らせていない。建築士は朝日新聞の取材に「期日までに建築確認申請を出す必要に迫られて、数値を入れ替えた」と話している。偽装を認めたのは浅沼良一2級建築士(47)。96年から構造計算を始め、複数の元請け設計会社から業務を請け負ってマンションなどの構造計算をしていた。
売主:ス○○○・○ンテック
施工:○井建設
設計: テ○ノ設計事務所

 耐震偽装問題で、浅沼建築士が構造設計を行ったマンションである。渦中に札幌市やJSCAによって検証が行われたわけなのだが、検査すると構造計算以前のエキスパンションジョイントが計画されていないといった、設計上の問題があった。


エキスパンションジョイントとは

細長い建物やL型建物などで、建物の地震時の変形などに追随できるようにする接合部分を意味するが、具体的には、それぞれが別の動きをすることができる変形能力を確保するため、切り離し絶縁するのが一般的である。



エキスパンションジョイントの必要性



エキスパンションの設置計画は常識

平面的にLの字型をした本件建物は、東側と南側の各棟の地震時の揺れの違いから、特に隅角部には捩れや歪みが集中する為、エキスパンションジョイントにより双方の棟を切り離す事が建築の定石である。

L型の隅角部には吹抜けが設けられ、床(スラブ)が一体化しておらず、露出した梁に風圧や地震時の捩れや歪みが集中する状態にある。



欠陥1:振動が頻繁に発生している!

聞き取り調査によれば、このタイプの7階では交通振動を含め、生活上支障を来す揺れが継続しているとの事である。 弊社調査で当該専有部の北西角は、柱が無く、はね出した梁(片持ち梁)と床面が揺れを拾い、床版振動を起こしている事が確認された。


欠陥2:熱割れを抑制するための対策がなされていないため、最上階の戸界壁には亀裂が多く発生している。



欠陥3:鉄筋かぶり厚さが約17mmである。

特記仕様書で指定されたかぶり厚さは40mm以上であり、不適合である。



欠陥4:構造スリットの欠落

C2柱構造スリット指定位置のタイル目地がセメント目地であり、構造スリットの欠落が指摘される。



欠陥5:間仕切り壁の遮音工事の手抜き

図面では、住戸⇔ELVシャフトは遮音仕様として、グラスウール厚さ50mm+石膏ボード二重張りとなっているが、トイレ天井内の確認により、それらの遮音仕様が欠落している事が確認出来る(写真左)。また、隣室は和室であるが、特記仕様書で指定する水廻りとPSが居室に面する(押入を介する場合共)場合の石膏ボード二重張りが欠落しており洋室に面する洗濯機置場の壁面は、両面石膏ボード二重張りが指定されているが、実際には1枚しか張られていないことが確認出来る(写真右)。
手抜き工事だ!



欠陥6:外部に面する南側梁側面の断熱材厚さが35mmに満たない事が確認された



欠陥7:意味不明の図面に無い換気扇が設置されている。 居住者は粉塵と冷気の浸入に悩んでいた。



欠陥8:建物の屋根は外断熱に絶縁工法のアスファルト防水であり、防水の膨れを防止する為に、図面には脱気筒を30uに1箇所程度設置することが指定されているが、その施工は一切確認出来ない。


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